北海道を代表する土産菓子「白い恋人」を販売・製造する石屋製菓(札幌市)の商品「美冬(みふゆ)」が、発売20周年を迎える。パイ生地のミルフィーユをチョコレートで包んだ美冬は、白い恋人をヒット商品に育てた元社長の石水勲さんが、第二のヒット商品にしたいとの思いを込めて開発したもの。同社は、美冬のさらなる浸透と販売拡大をめざす。
「美冬」という名前は、2005年の商品発売の30年前、1975年の長女誕生時に勲さんが思いつき、長女に命名した。白い恋人発売の前年のことだ。
当時は、札幌冬季五輪(72年)が終わり、インフラ整備が進み、北海道が観光地としての魅力を高めていた。そうしたなかで、白い恋人は、道内でしか売らない方針を長く貫き、北海道を代表する土産ブランドの地位を確立した。
こうしたなか、いつしか、「…